リレンザの使い方

リレンザの使い方は?正しい吸入方法

更新日:2015年12月08日 (公開日:2015年08月24日)

リレンザは他のインフルエンザ治療薬と比べ、熱の下がり始めが早い、耐性がすくないなどメリットが多い薬です。しかし一番のネックとなっているのが、薬の使い方です。吸引薬の使い方について詳しく解説します。

リレンザは患部に直接作用させる吸引薬

リレンザはインフルエンザ治療や予防に使われる薬の1つで、吸入器という器具を使った特殊な服用方法で使用します。

リレンザの外観
リレンザの吸入器

薬はディスクと呼ばれる円盤型のアルミシートで包装されており、4つのでこぼこ部分があります。

リレンザのブリスター

ふくらんでいる部分を「ブリスター」と言い、ブリスター1つにはリレンザの粉末が5mg入っています。

リレンザの用量

リレンザの使用量は、インフルエンザの治療を目的とするのか、予防を目的とするのか、使用目的によって変わります。

具体的に異なる点は、1日の使用回数です。

インフルエンザの治療に使う場合

インフルエンザの治療には、リレンザのブリスター2つ分を、1日2回吸引する

リレンザを治療目的で使用する場合は、1回につきブリスターを2つ分使用することで、合計10mgを吸入します。これを1日2回、合計5日間使用します。

通販で購入できるリレンザもブリスターに吸入器がセットになっています。1箱に20包入りで5980円。1回2包を1日2回(1日4包)、5日間連続して使用します。

インフルエンザの予防に使う場合

インフルエンザの予防には、リレンザのブリスター2つ分を、1日1回吸引する

予防目的で使用する場合も1回の量は同じで、1回につき2ブリスター分、合計10mgを吸入します。ただし予防の場合、回数は1日1回だけです。これを合計10日間使用します。

リレンザは患者が使用の対象となる年齢や体重であれば、大人(成人)でも子ども(小児)でも、男性でも女性でも、用法や用量は変わりません。

リレンザ・吸入器の使い方

具体的なリレンザの吸引器の使い方を、図を使いながらみていきましょう。

リレンザの吸引方法

薬をセットする・ブリスターに穴を開ける

吸入する際は、まず吸入器の青いカバーを外して、白いトレーを引き出します。トレー側面のギザギザの部分を両側から押して、トレーを本体から取り外します。

取り外したトレーの4つの穴に、ブリスターがはまるようディスクを乗せます。ディスクを乗せたら本体にトレーを戻します。「カチッ」と音がするまで押し戻しましょう。

薬を吸い込む(1回目)

本体を水平に持ち、フタを垂直になるまで起こします。1つ目のブリスターの穴を開け、薬を吸入できる状態にします。

ブリスターに穴が開いたらフタを戻します。吸入器をくわえた状態で息を吸い込み、2~3秒息を止めます。これで1つ目のブリスターは吸入完了です。

薬を吸い込む(2回目)

白いトレーを動かないところまで引き出します。再び音がするまで本体へ押し戻すことで、ディスクは自動的に回転します。再びフタで穴を開けて2つ目を吸入しましょう。

治療の場合は1日でディスクを1枚、予防の場合は2日でディスクを1枚を使用します。

リレンザ(ザナミビル水和物)は吸湿性が高い成分です。ブリスターに穴を開けるのは吸入の直前に行いましょう。また一度に多量のリレンザを使ったからといって、インフルエンザが早く治るわけではありません。用法用量をきちんと守って服用しましょう。

リレンザを飲んでもいい年齢は?

リレンザの使用は5歳児以上から

リレンザは年齢によって使用制限が設けられている薬です。幼児でも5歳以上であれば利用できます。

リレンザが服用できるのは5歳児以上

理由は4歳以下の幼児や、低出生体重児、新生児、乳児がリレンザを使用した場合の安全性は不明だからです。幼児に対するリレンザの使用実績データが少ないからで、何かしらの副作用が出るといったわけでありません。

1歳児から4歳児まではタミフルドライシロップ3%

幼児のインフルエンザ治療には、1歳以上の幼児を対象に臨床試験を重ねている、タミフルドライシロップ3%が処方されます。患者が1歳未満(低出生体重児、新生児、乳児)、または体重8.1kg未満の幼小児の場合、タミフルドライシロップでも臨床試験のデータがないため、用法や用量、安全性は不明です。

タミフルでも異常行動を起こす例が報告されているため、心配であれば家族には飲ませない方が良いかもしれません。特に10代のインフルエンザ患者に関しては、頻発する異常行動を危惧した厚生労働省から、処方を控えるよう指示が出されています。

リレンザとタミフルでは、タミフルの方が圧倒的に処方されている数が多いため、単純な数の比較はできません。しかし、リレンザは処方数は少ないながらも、異常行動の報告が少ない薬というのは事実です。

リレンザ服用でトラブル発生!こんな時どうするの?

リレンザを飲み忘れてしまったり、途中でやめてしまったりすると、緩やかな活動をしていたウイルスが再び活発化して、「熱が下がらない」「より症状が悪くなった」という事態になることがあります。

「こんなリレンザの使い方はダメ」と言っている幼児

もし使い忘れてもリレンザを一度に2回分使っちゃダメ!

リレンザを飲み忘れてしまったり、途中でやめてしまったりすると、緩やかな活動をしていたウイルスが再び活発化して、「熱が下がらない」「より症状が悪くなった」という事態になることがあります。

万が一リレンザを飲み忘れた場合は、気がついた時点ですぐに1回分を使用しましょう。予定していた使用時刻が近い場合は、飲み忘れた1回分は飛ばして、次の時刻に吸引します。

絶対に一度で2回分を使用することは避けましょう。

勝手に「治った」と判断してリレンザの服用を止めちゃダメ!

自己判断で服用を止めてしまうことも避けましょう。

医師は「完全にウイルスが体内から消えるにはこの程度の日数が必要」と考えて処方をしています。

処方された分量のリレンザを飲み切ってからあらためて医師の診察を受け、「もう飲まなくて良い」という指示が出るまでは続けることが大切です。

普通の風邪と違ってインフルエンザのウイルスはとても厄介なのが特徴で、発熱以外にも体のだるさや食欲不振などといった症状を引き起こしてしまいます。

体内で活発に活動をしているウイルスをやっつけるためには何が必要かと考えてきちんと薬を飲まなければなりません。

特に子供の場合は飲ませるのが大変な事もありますが、妥協しないことが大切です。