更新日:2015年08月24日 (公開日:2015年08月24日)

国内の医療機関で処方されるインフルエンザ治療薬にリレンザ(Relenza)があります。他のインフルエンザ治療薬・タミフルやイナビルなどとは何が違うのでしょうか?リレンザの概要を紹介します。

リレンザってどんな薬?

リレンザは、グラクソ・スミスクライン社が日本国内向けに販売する、世界で最初に開発された抗インフルエンザウイルス剤(インフルエンザ治療薬)です。2001年2月の国内販売が開始され、毎年100万人を超える患者に処方されています。

リレンザのブリスター
リレンザの吸入器

特に2011年から2012年にかけては、服用による異常行動が話題になったタミフルに代わって、リレンザの処方数は2倍近く増加しました。国内ではタミフルに次いで処方数が多いインフルエンザ治療薬です。

リレンザはウイルスの増殖を抑える薬

リレンザはウイルスの増殖に必要な酵素(ノイラミニダーゼ)の働きを阻害します。タミフルと同じ働きをする薬で、インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果があります。

口から吸い込んで薬剤を取り込む吸引タイプ

リレンザが他の抗インフルエンザウイルス剤と大きく違うところは、粉末状の吸入薬だということです。服用する際には専用の吸入器を使います。インフルエンザウイルスが増殖しやすい気道粘膜に対して、薬を直接作用させます。

リレンザの使い方や注意点

リレンザはインフルエンザウイルスに感染した後、48時間(2日)以内に服用します。

ウイルスが増殖し切る前に使用する

48時間以内に摂取しなければいけない理由は、ウイルスの増殖ペースから想定される、薬の効果を最大限に得られるタイミングだからです。ウイルスが増殖し切る前に服用することで、症状が軽減されたり、回復が1~2日程度早くなることが期待できます。

グラクソ・スミスクライン社の「くすりのしおり」では、治療を目的とした場合は1日2回5日間、感染の予防を目的とした場合は1日1回10日間、いずれも2ブリスター(吸入薬の小包2個分)を服用すると決められています。

吸入時に強く吸いすぎたり、長く息を止めすぎたりすると、意識障害やショック症状を起こす可能性があるので、リラックスした状態で服用するようにします。

ぜんそく患者は要注意

副作用の報告はほとんどありませんが、稀にアナフィラキシーショックを起こしたり、吸入によってぜんそく発作を誘発したりすることがあります。

グラクソ・スミスクライン社も、気管支ぜんそくやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの慢性呼吸器疾患のある人にリレンザを処方する際、「吸入後に気管支けいれんを起こすリスクがある」「リレンザ以外の吸入薬はリレンザの前に服用する」という点を、患者が十分に理解できるまで説明するようにと注意喚起を行っています。

まとめ

リレンザの概要はいかがでしたか?最後にこのページの内容をまとめます。

リレンザの要点まとめ
リレンザには、インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果がある
リレンザを効果的に使うには、発症してから48時間以内に服用する
リレンザは、口から粉薬を吸い込む吸入薬
リレンザは吸入薬なので、ぜんそく患者は使用の際に注意が必要

以上がリレンザについて知っておきたいおおまかな要点です。リレンザの効果、使い方、様々な副作用については、別の記事でさらに詳しく紹介していきます。