更新日:2017年12月13日 (公開日:2015年11月16日)

リレンザはA型、B型のインフルエンザ両方に効果がある薬です。治療薬のなかでは副作用の少ない薬として認知されていますが、薬に含まれる成分・ザナミビルによって副作用があらわれる人もいます。

「リレンザの副作用」で紹介する内容は以下のとおりです。

リレンザの副作用・これだけは注意!

そもそもリレンザは、副作用のあらわれる確率が低い薬です。ただし、確率が低いとはいえ、さまざまな副作用があることも事実です。

まずは副作用を疑うポイントを紹介します。厚労省の資料をもとに、リレンザを使って何かしらの症状が出たとき、副作用を疑ってみて欲しい症状リストです。リレンザの使用をはじめた後、なんらかの異常を感じたときにチェックしてみてください。

リレンザを服用していて次のような症状に気づいたら、すぐに使用をやめましょう。服用をやめて医師に相談しましょう。

  1. 顔や上半身に血がのぼって赤みを帯びる・熱っぽく感じる
  2. 皮膚にかゆみを感じる、じんましんが出る、口唇や舌、手足にしびれを感じる
  3. むくみが出たり、吐き気を感じる
  4. 顔面が真っ青になる、手足が冷たくなる、冷や汗をかく
  5. 息苦しさや胸苦しさを感じる

リレンザを服用していて次のような症状に気づいたら、早めに医師に相談しましょう。

  1. 頭痛、手指のしびれ感、不眠症
  2. 下痢、悪心、嘔吐、食欲不振
  3. 口やのどが乾いて違和感を覚える、口内炎ができる
  4. 舌が荒れる、食事の味が変わる・味がおかしい
  5. 胸がどきどきする
  6. 発熱、発汗、首が痛む、背中が痛む

参考:リレンザ使用上の注意|厚生労働省

リレンザの副作用のなかでは比較的軽い、よく見られる症状

主な副作用としては、下痢や頭痛、腹痛、嘔吐などが挙げられます。

また、吸入薬であるため、呼吸器系の疾患がある人は、その症状が悪化してしまうことがあるので、注意が必要です。

大人 子ども
臨床試験(発売前) 17.2% 2.1%
使用成績調査(発売後) 1.3% 1.7%

発売後の使用成績調査のなかで見られた副作用は少数でした。

  • 下痢:13例(0.24%)
  • 発疹:7例(0.13%)
  • 悪心・嘔吐:7例(0.13%)
  • 嗅覚障害:6例(0.11%)

下痢や頭痛などの症状はしばらくしていると収まることが多いですが、長い間続くようなら一度病院に行って診てもらうことをおすすめします。

リレンザは吸入薬であるため、ノドの患部に直接作用するものの、体内への吸収が穏やかで副作用が出にくいという特徴があります。

もちろん副作用が出にくいというだけで、全くでないというわけではないので注意が必要です。また大人よりも小さい子どもの方が、薬の影響を受けやすいため、副作用の影響も出やすいとされています。

リレンザの副作用のなかでも非常に重い、生命に危険が及ぶ症状

リレンザの添付文書に記載された重い副作用は、以下の3つです。

1. 呼吸器系のアナフィラキシー症状
のどがつまる
息苦しい
息を吸い込むときにヒューヒューと音がする
2. 呼吸が苦しくなる症状
ぜんそくの発作
息苦しい
息を吸い込むときにヒューヒューと音がする
3. 皮膚や粘膜の症状
皮膚が剥がれてしまうヤケドのようにただれる
皮膚が赤く盛り上がって中央だけ白くなる発疹

上記のような症状が突然あらわれた場合、重い副作用につながる危険性があります。リレンザを服用していて起きる可能性がある、重大な副作用は以下の3つです。

  1. ショック、アナフィラキシー
  2. 気管支攣縮、呼吸困難
  3. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)

症状を放っておくと、急激に血圧が低下して意識を失うなど、ショック症状につながることもあります。

異常行動はリレンザでも報告されているの?

添付文書には記載されていないものの、リレンザでもまれに、タミフルと同じような異常行動を起こすことが報告されています。リレンザの吸入によってイライラが増すことがあり、それと下痢や頭痛などのストレスが合わさって異常行動につながる可能性があると考えられています。

異常行動の例としては、落ち着きがなく動き回るようになる、声を出しながら走り回る、ベッドから飛び降りて窓から外に出ようとするなどが挙げられます。窓から外に出ようとすると大怪我をしたり、最悪の場合は車にはねられてしまうといった事態になりかねないので、リレンザを吸引した後はなるべく側にいて見守ってあげることが大切です。

こういた症状は半日以内に収まることがほとんどですが、過度な場合は医師に相談することをおすすめします。

気管支攣縮(きかんしれんしゅく)とは?

重い副作用として、気管支攣縮や呼吸困難が確認されています。

リレンザを服用した後に、息切れが突如起こったり、ゼーゼー、ヒューヒューという雑音がしたり、普段通り呼吸ができなくなる症状がみられることがあります。この場合は、気管支攣縮や呼吸困難が疑われます。

しばらく息切れや胸が苦しい状態が続いたり、吐き気が止まらなかった場合は、薬による副作用も考えられます。すぐに医師に診察してもらいましょう。

アナフィラキシーショックとは?

年に2~3例といったペースではあるものの、重篤な副作用としてアナフィラキシーショックが報告されています。アナフィラキシーショックとは、主に薬剤成分に対するアレルギー症状のことを指します。

リレンザを使用した後、呼吸困難や血圧低下がおこり、気道内切開を行なったものの、死亡に至った例も存在します。死亡例においては、気管支喘息の既往症があったことも指摘されています。もともと気管支が弱い人が使う際には、特に注意を要すると考えられます。

呼吸困難や血圧低下のいずれも、体内にまで急速なアレルギー症状を呈した故のアナフィラキシーショックでは無いかと考えられています。リレンザの添付文書の副作用欄にも、明確にアナフィラキシーの可能性が記載され、注意が促されるようになりました。

リレンザの処方数に対して、アナフィラキシーショックの症例は非常に少ないと言えるものの、使用の際には念頭に入れておく必要があります。